ラウンドの前夜、何を食べますか?
明日は大事な試合、あるいはコンペがある!というとき、あなたは何を食べますか?
もちろん、プライベートで趣味のゴルフを楽しむということでしたら、特に気にする必要もないでしょう。
しかし、ここ一番、本来の実力を発揮しなければならない時が、誰にでもあるでしょう。
そんな時、あなたはラウンドの前夜、何を食べますか?
マイナス作用の食品
ここは気合を入れるために、敵に勝つ!とばかりに、トンカツやステーキを食べていたのは昔の話。
今のアスリートは試合の前夜にこのようなチョイスはしません。
なぜなら、これらのメニューによって、少なからずパフォーマンスが低下することが考えられるからです。
もちろん、中には強靭な肉体と消化吸収能力、精神力を持ち合わせた人もいるかもしれず、そんな方は何を食べても問題ないこともあります。
しかし、大抵はこれらを食べることがマイナスに作用することが多いのです。
トンカツやステーキはいずれも脂質が多い食品です。
もちろん、焼肉も同様に脂質が多い部位を選びがちになります。
霜降りの和牛サーロインステーキなどは、その重さの40%以上が脂肪(脂質)でできています。
トンカツも肉自体の脂はそれほど多くはありませんが、衣には油が吸収されており、ロースカツなどは脂身も相まって、なかなかの脂質の量になります。
脂質を避ける
これらの脂質がなぜパフォーマンスを低下させるのか?
「脂質を多くとるから太りやすい」と考えがちですが、そうではありません。
大事な試合や大会などの前には、神経が高ぶっています。
そのため、消化吸収能力も低下しがちな上に、大量の脂を食べることによって、さらに消化が滞ります。
すると、せっかく早く寝ようと思っていたのに、胃がもたれたり、眠りが浅くなったりすることがあります。
ましてや、揚げ油が悪かった場合や、肉の脂があまり合わなかった場合などは、気分が悪くなるなど、もっと事態は悪化する可能性があります。
ですから、大事な試合や大会の前夜には、消化吸収の良いもので、糖質がやや多めの食事を選択することが大事です。
せっかく日本に生まれて、日本でプレーしているのですから、和食を食べられることをお勧めいたします。
もちろん、和食と言っても天ぷらはNGで。
コラム記事
柴田至且 管理栄養士
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