ゴルフのラウンドに熱中症対策にOS-1を持っていこう…
ボンバイエーさんからの質問
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ゴルフのラウンドに熱中症対策にOS-1を持っていこうと思っています。飲み方として適切なタイミングとか一度に飲む量などアドバイスがあったら教えてください。
また熱中症対策に持って行くべきなサプリ等あれば教えてください
柴田 至且 管理栄養士
OS-1については、経口補水液といって、病者用食品に分類されるものです。ということは、脱水症になっている人に飲ませるべきものであって、健康な人、あるいは熱中症予防のために飲むべきものではありません。軽度の熱中症になっている人に飲ませるようにしましょう。
これは、報道などでも少し誤解されている部分ですが、OS-1には電解質と共に食塩が多く含まれています。食塩の量にして100㎖あたり0.292g含まれています。そうすると、ペットボトル一本飲んだとすると、1.46gの塩分を摂取したことになります。
仮に夏場のゴルフに行ったとして、500mlのペットボトルにすると、3本ぐらいは簡単に飲んでしまうと思います。そうするとOS-1だけで約4.5gの塩分を摂ってしまうことになります。これは日本人の食事摂取基準の1日の目標量、男性8g未満、女性7g未満の半分を超えてしまいます。
というわけで、OS-1を飲むことはお奨めしません。
日本人は食事からの塩分摂取量が多いので、早朝の涼しい時間のラウンドなどでは、しっかり水分補給さえしておけば問題ないでしょう。もし、心配でしたら、麦茶(ミネラルが多少含まれています)やスポーツドリンク(こちらにも電解質が含まれています)で十分です。
熱中症対策は、基本的に水分管理が最も重要です。まずは脱水にならないことが大事です。それと、大量に汗をかく場合には、スポーツドリンクのようなもので、電解質を補給する必要があります。それでも、OS-1が必要なほどではありません。もし、スポーツドリンクのエネルギー(カロリー)が気になるようでしたら、低カロリーやゼロカロリーのものも売られていますので、そちらをお奨めいたします。
それから、スポーツドリンクは吸収効率を計算して作られているものがあります。ですから、薄めて飲んだりしないことが大事です。糖分が多く感じられるものでも、糖分が入っていることで水分の吸収が良くなると同時に、運動中のエネルギーの補給ができるようにデザインされています。
それから、飲料はラウンド中に常に飲めるような状態にしておくこと、飲み切ってしまわないように、余裕をもって準備しておくことが大事です。そして、飲料の温度は5~15℃ぐらいが吸収効率がよく、体内からも体を冷却してくれます。
それから、まずは寝不足や体調不良の際には、夏場のラウンドを控えることが大事です。そして、前日お酒を飲みすぎて、すでに脱水状態の方も要注意です。朝食も食べず、二日酔いのような状態でラウンドされると、かなりの確率で熱中症になるでしょう。まずは体調管理をしっかりと行って、ラウンドに臨んでください。
なお、熱中症対策に有効なサプリメントは、特にありません。塩の入った飴などもありますが、塩分の摂りすぎになる可能性が高くお奨めしません。
なによりも、こまめな水分補給が大事です。のどが渇いたと思ったらすでに脱水によるパフォーマンスの低下は始まっています。ですから、のどが渇いたと思う前に飲むことが、良い成績を残すためにも重要です。
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